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2008年7月 9日

神宮前

そこらにやたら警官が多いとおもったらサミットの影響なのね。

InDesignコンファレンスで京極夏彦氏の講演を聴いた。彼は作品の出筆するのに手書き原稿やワープロを使うのではなく、InDesignダイレクトで入力する話は有名だが、それは自分の作品が出版物として如何に表現されるかなみなみならぬこだわりがあるからである。以前その筋の人から聴いた話(京極ファンには常識なのかもしれないけど)では、京極夏彦の小説は文章がぜったいページ間を跨がないそうだ、必ず文章にくぎりがあってページが進む、段組のくぎりも同様。あの分厚い小説で偶然そうなっているのではなく、原稿を出筆する段階から完全に意図されている。しかも、小説誌、単行本、文庫本と異なる出版物では字組が変わってしまうので、それもすべて本人が調整し、場合によっては内容を変更してまでもくぎりを合わせるそうな。ため息がでるくらい長い小説もテンポよく読めるのもこのこだわりに一因があるのだと関心したことがある。

ルビなどもすごいこだわりがあるようだが、今回のコンファレンスではこのあたりの京極流組ルールというのはあまり紹介されず、6年前のインタビュービデオと現在の出版・DTP事情を比較しながら、デジタル入稿への意欲と業界とのギャップが中心のぶっちゃけトークで面白かった。

ここから続き

投稿者 hatch : 2008年7月 9日 10:52

コメント

なんだ、神宮前ってタイトル読んだからiPhoneネタかと思ってしまいました。

投稿者 hashi : 2008年7月 9日 14:56

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