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2008年11月 4日

スキャナー・ダークリー

最近なんでかマイブーム再来中のフィリップ・K・ディック。25周年記念の『ブレードランナー』BD以来、再燃してきた。自分にとってはけっこうつらい小説で、今になっていろいろ読み直してるんだけど、このスキャナー・ダークリー(当時は暗闇のスキャナー)も超難解な展開に敬遠してきた。ドラック中毒者たちの腐れきった怠惰な生活とその顛末が描かれており、現実と幻覚、そして監視するもとされるものの意識の境が曖昧になってきて、さっぱりわけがわからない。ディック自身、中毒者と生活した精神的金銭的どん底時代をすごしており、その実体験がベースになっているようだ。でもでもいーんだわこれが、こーゆー物悲しく美しいストーリーが大好きだ、せつなくておセンチな気分になってしまう。デジタルペインティングに違和感がなければ映画版もかなり原作に忠実でオススメ。でもウィノラ・ライダーはやっぱナマで観たいってにのが正直な感想。

AScannerDarkly20066.jpg

映画はマイノリティーリポートが自分の中では消化不良で、以降敬遠してきた。最近では『NEXT』、ディックの短編がベースになっているが、完全に別物になったあげくあんま面白くない。『PayCheck』はまだ観てない、ジョン・ウーか〜〜。ほかに『スクリーマーズ』とか『クローン』とかあるけどどーなんだろう。

ここから続き

投稿者 hatch : 2008年11月 4日 05:13

コメント

『戦争が終わり、世界の終わりが始まった』がフランスで映画化されてるみたいです。
ディックとフランス...面白いかもしれません。

投稿者 hashi : 2008年11月 5日 14:43


う〜ん、これもまだ読んでない。
最近映画化、盛んだよね、なんでかな?

投稿者 ハチ : 2008年11月 6日 11:44

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