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2006年9月26日

極私的読本 風の影

風の影』、世界では売れまくってるみたいだが日本ではイマイチブレイクしてないけど、スペインの作家によるバルセロナが舞台の青春ゴシックミステリーなんてタスキに書かれていたので思わず読み出したら、これがなかなか面白くてアッという間でした。ダビィンチ・コードみたいなうんちく系ノンストップアクションとはちがい、なんだかとってもラテンのノリが心地いい、だからといってストーリーやテンポが悪い訳でなく、展開は巧みで各エピソードも骨太で印象深い、この前行ってきた中世の面影を残すバルセロナの町並みや薄暗いカテドラルの凛とした雰囲気を想像しながら読むとますます入り込んでしまう。ラテン(といってもラテンアメリカ)系の作家なんてガルシア・マルケスぐらしか思い出せないけど、ラテン系ミステリーがこんなにおもしろいとは思わんかった。この人たちは忍び寄る危険を知りながらもシエスタと女のことはけっして忘れないのだ、主人公の少年から見た女性の描写がすごく描き込んでて色気を感じるし、一難去るとバルでボカディージョとワインで締めくくる、、、わけです。

ここから続き

投稿者 hatch : 2006年9月26日 14:25

コメント

かして

投稿者 ままん : 2006年9月29日 14:09

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