2004年10月10日
旧帝国ホテル2
エントランスを支える4つの柱には細かい格子の細工になっておりただのデザインかと思いきや、内側から明かりをともす照明としての機能も持っており、日本の灯籠を模したアイデアだそうです。大谷石のブロックが所々まだらになっているのは、運搬時に破損したブロックをコンクリで代用しているため。
全体的な雰囲気は意外にもメキシコの遺跡のような印象、それは劣化した大谷石やレンガが全体を占めているせいもあるが、使われるタイルや装飾の細工がエスニックなテイストであるところが大きい。
大正12年に完成しその年に関東大震災に遭遇するが難をのがれる、ということはこの建築は明治のものではない。しかし中央玄関だけでも明治村に残されたことに感謝しましょう。

投稿者 hatch : 2004年10月10日 23:18